スキルアップとは、能力や技能といった自分の持つ技術的な面を向上させることを指します。
「スキルアップしたい」と漠然と思いつつも、「何をどう始めたらいいのかわからない」という人も多いのではないでしょうか。
今回、現在働いている男女500人に対して、スキルアップを目指す理由と取り組んだ理由と方法についてアンケート調査を実施。
- 調査対象:現在お仕事をしている方
- 調査日:2021年9月25日~26日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:500人(女性307人/男性193人)
スキルアップの理由と方法それぞれで、回答数の多い順にランキング形式にて紹介しています。
目次
なぜスキルアップしたいのか?スキルアップを目指す理由ランキング
「なぜスキルアップしたいと考えるのか?」
スキルアップを目指す理由についてアンケート調査を実施、集まった回答順にランキング形式でまとめてみました。
ランキングの結果から言うと、ダントツで1位になったのは「スキルを身に着けて収入アップしたい(90人)」です。
2位は「転職を見据えて(55人)」、3位「効率アップのため(46人)」、4位「自分の成長のため(40人)」と続きます。
以降は、5位「仕事の幅を広げたい(37人)」、6位「仕事お質を高めたい(33人)」、7位「キャリアアップしたい(27人)」の結果に。
9位以下には「自信をつけたい」「社会・会社に貢献したい」「独立のため」などの回答が寄せられました。
では、各ランキングの具体的な理由と回答をあわせて紹介します。
1位 スキルを身に着けて収入アップしたい
1位は500人中90人が回答した、スキルを身に着けて「収入アップしたい」となりました。
「スキルアップして仕事量が増えれば昇給する」「資格を取得すれば、資格手当が支給される」などの回答が寄せられています。
スキルアップや資格取得が評価に結びつく会社だと、「スキルアップしよう」というモチベーションも高まりますね。
フリーランスとして働く人からは「仕事の効率を上げ、多くの案件を担当できるようにして収入を上げたい」という声もありました。
- 現在の状況を変えて、収入アップに繋げたい(20代男性 公務員)
- スキルアップすれば商品が売れて、自分自身の査定評価にも直結するから(30代女性 アパレル販売)
- 資格を取ることで、会社から手当てが出るので(60代以上男性 ITエンジニア)
収入アップを目指したいなら、昇給や給与査定に影響のあるスキルを身に着けることがおすすめです。
仕事の効率アップや仕事に関する資格取得はもちろん、「マネジメント力」や「コミュニケーション力」を磨くことで評価されることも。
昇給の要件なら「就業規則」などに、給与査定の評価要素は「人事評価シート」などに記載されています。
スキルアップのために何をすればいいのかチェックしておくといいでしょう。
取得資格によっては「資格手当」がつく場合もあるので、あわせて確認しておいてくださいね。
2位 転職を見据えてスキルを高めておきたい
2位に入ったのは500人中55人が回答した「転職を見据えてスキルを高めておきたい」でした。
主な理由として、「転職のために資格を取っておきたい」「次にもっとよい仕事を見つけるため」などが挙げられます。
「転職する際に、自分がどのように働いていたかを文章や面談で話しても説得力のない可能性も高いが、資格があれば強みがでると思ったので」という意見も。
また転職ではなく「社内で希望部署に異動したいから」と答えた人も複数いました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 仕事を失っても、スキルがあれば再就職しやすいから(20代女性、一般事務)
- いつでも転職できるよう準備するため(30代男性 自動車メーカーの技術職)
- 将来転職が必要になったとき、スキルで差別化すれば有利に転職活動ができると考えています(40代男性 食品会社の研究職)
転職を見据えているなら、転職市場で評価されるスキルを高めておきましょう。
転職市場で評価されるスキルとは、専門性やどんな環境でも活かせるスキルです。
たとえば専門性なら、プログラマーとして「C」「Java」「PHP」「Ruby」といった開発言語に対応できるなどですね。
どんな環境でも活かせるスキルとは、業界・職種など関係なく使えるスキルのことで、「コミュニケーション力」や「交渉力」などが挙げられます。
目指す業界や職種ごとに、転職に有利になるスキルもあるので、事前の情報収集もおすすめです。
転職時に使える資格や取得方法を知りたい方は、「転職に役立つ資格ランキング」と「フリーターからの就職時に役立った資格」に関する調査記事も参考にしてみてください。
3位 スキルを身に着けて業務効率アップしたい
3位に入ったのは500人中46人が回答した「スキルを身に着けて業務効率アップしたい」です。
「スムーズに仕事を進めたい」「作業を早く終わらせるため」「無駄な仕事をなくして早く帰りたい」「楽に仕事をこなせるようになりたい」などの回答が寄せられました。
「納品書や発注書作成の時間を短縮できるよう、ショートカット機能などを覚えたい」「マクロ機能を使うと効率化できると知り、エクセルとマクロのスキルを習得中」という具体例を寄せてくれた人も。
「作業時間短縮・効率化ができれば仕事にゆとりが生まれて、他の作業にとりかかれたり、チェックに時間を使える」という回答もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 仕事のスピードを上げて早く帰れるようにしたいから(20代男性、商社の営業事務)
- よりよい作品を効率的に生み出したいから(30代女性 イラストレーター)
- 仕事のスピードアップをするためです(40代女性 データ入力)
業務効率アップのためにまず始めたいのは、仕事のスピードを上げられるよう訓練することです。
仕事のスピードが上がれば、必然的に業務効率も改善します。
また、仕事に関する勉強や情報収集を行うこともポイントです。
知識の引き出しがたくさんあれば、調べる作業に時間を取られないため、効率的に仕事を進められます。
さらに仕事内容を理解する力や、周りにお願いできるコミュニケーション力などを磨くのもいいでしょう。
スキルアップだけだと限界がくるので、「計画を立てて仕事をする」「業務効率化できるツールの活用」などもおすすめですよ。
4位 スキルアップすることで自分の成長を実感したい
4位は500人中40人が回答した「スキルアップすることで自分の成長を実感したい」となりました。
「自分を成長させたい」「自分のできることを広げておくことが、老後の生活を豊かにしてくれると思うから」などの意見が寄せられています。
スキルアップによりできることが増えると、自身の成長を実感できますよね。
すると「もっと勉強したい」「もっとスキルアップしたい」というモチベーションにも繋がり、好循環も生まれそうです。
「自身の成長は自己実現にもつながりますから手は抜けません」という回答もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 自分磨きのため(20代男性 フリーライター)
- 新しいことを身につけチャレンジすることで成長できるからです(30代女性 人材関係)
- 「知識を身につけること」「学び続けること」はとても大切だと思うので、スキルアップは心がけています(40代女性 教育関係)
自身の成長を実感したいなら、日頃から目標を立てておくことです。
目標があれば、目標達成のためにスキルも磨けますし、達成するごとに成長を実感できます。
おすすめなのは「短期的な目標」を立てること。
たとえば難易度の高い目標を達成した場合は、大きな成長を実感できるでしょうが、達成するまでに時間を必要とする場合、モチベーションの維持が難しいからです。
スキルを磨いているのに成長が実感できない場合は、上司へ評価を仰いだり、定期的に転職エージェントなどを利用して市場価値を確認するのもいいでしょう。
5位 新たなスキルを取得してできる仕事の幅を広げたい
5位は500人中37人が回答した、新たなスキルを取得して「できる仕事の幅を広げたい」がランクインしました。
「できる仕事の種類を増やしたい」「いろいろな仕事にチャレンジしたい」などの回答が寄せられています。
「海外との取引など、仕事の幅を増やしたい」と、具体的にやりたい仕事を挙げてくれた人も。
また「スキルアップをしないと、今後の仕事の幅が狭まってしまうのでは」「このままでは、いつまで経っても似たような仕事しかできない」など、スキルアップしないことによるデメリットを強く感じている人もいました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 今のスキルよりレベルをあげ、何でもこなせる人間になりたい(20代女性、料理人)
- 自分が受けられる仕事の幅を広げるためにスキルアップしたいです(30代女性 建築業の営業事務)
- 新しい開発プロジェクトを任せてもらうため(40代男性 システムエンジニア)
新たなスキルを取得するためには、常にアンテナを張っておくことも大切です。
どのようなスキルが今必要とされているのかが分かれば、ニーズのあるスキルを高められるからですね。
たとえば職場がグローバル化を図っているなら、英語や中国語などの語学を学んで対応できるようにしておくなどですね。
また、新たなスキルの取得をアピールする力も必要です。
勉強していることを上司に話したり、新たなスキルが発揮できる仕事を積極的に取りに行くなどするといいでしょう。
6位 現在取り組んでいる仕事の質を高めたい
6位は500人中33人が回答した、現在取り組んでいる「仕事の質を高めたい」です。
「よりよいサービス・商品を提供したい」「仕事をきちんとしたい」「顧客満足度を向上させたい」などの回答が寄せられました。
「よりよい仕事をして顧客満足度を上げ、会社に貢献したいと思っているから」という声も。
質の高い仕事ができるようになることで、社内外からの評価が高まったり「仕事が楽しい」という気持ちが強くなったりしそうですね。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 仕事の精度を高めるため(20代男性、広告関係)
- 英語を教えている生徒に、質の高い授業を提供したいから(40代女性 子ども英会話講師)
- わかりやすい売上表を作ったりしたいからです(50代女性 製造の事務)
スキルアップ以外にも、仕事の質を高める方法はあります。
たとえば以下の方法ですね。
- 求められていることを理解する
- 優先順位を決める
- 目標を設定する
- なんでも引き受けずに仕事を選ぶ
スキルアップだけで満足出来ない場合は、上記方法も取り入れてみてくださいね。
7位 スキルアップで技能や能力を高めてキャリアアップに活かしたい
7位は500人中27人が回答した、スキルアップで技能や能力を高めて「キャリアアップに活かしたい」でした。
主な理由として、「上を目指したい」「昇進したい」「高度な業務に携わりたい」などが挙げられます。
「ルーティンワークばかりでなく、経営を俯瞰で見られるような業務に携わりたい」という人も。
「キャリアアップを狙う転職のために頑張っています」という人もいました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 自身の技術を磨いて、さらに上の役職を目指すため(20代男性 メーカーの技術職)
- スキルアップをしないと今後昇給や昇進が望めず、何か武器になるものが必要と感じるため(30代女性 IT商社のマーケティング職)
- 労務関係のスペシャリストになりたいため(40代男性 運送業の経理事務)
スキルを磨いてキャリアアップを目指すなら、「キャリアパス制度」をチェックしたり、「ロールモデル」を持ちましょう。
ロールモデルとは、『あの人のようになりたい』という憧れの存在のことです。
「キャリアパス制度」や「ロールモデル」の存在があれば目標も設定しやすく、磨くべきスキルもハッキリと見えてきます。
今いる会社に「キャリアパス制度」や「ロールモデル」の存在がない場合は、転職も視野に入れてみてくださいね。
スキルアップための取り組み方法ランキング
次に、スキルアップのために取り組みしている、もしくは過去に取り組んだ方法について質問。
アンケートの回答数順にあわせて、ランキング形式で紹介しています。
スキルアップへの取り組み方法ランキング1位は「資格取得(128人)」でした。
2位は「仕事に役立つ勉強・情報収集(102人)」、3位「パソコンスキルの向上(46人)」、4位「セミナーやスクールへの参加(40人)」と続きました。
以降は、5位「語学を学ぶ・向上させる(34人)」、6位「本を読む(22人)」、7位「仕事のやり方や業務内容の見直し(19人)」の結果となりました。
今よりも自身の能力や価値を上げるために、具体的な行動を起こしている人が多いとわかります。
では、上位7位までを具体的な回答とともに解説していきます。
1位 資格取得する
1位は500人中128人が回答、資格取得することです。
資格取得の目的は、「仕事に役立てるため」「昇進や昇給につなげるため」「箔をつけるため」などさまざまでした。
また、業務の幅を広げる目的で、現在の仕事には直結しない資格を取得する人も。
転職を見据えて資格取得を目指している人もいました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- ケアマネジャーの資格取得のため、毎日勉強している(40代女性 訪問看護師)
- 会社に資格援助の福利厚生が有るので、それを利用し、資格の取得に努めている(30代男性 メーカーの総務課)
- 医療事務の資格を持っていますが、新たに介護事務の資格を取ろうと勉強中(50代女性 医療事務)
資格取得を目指すなら、目的を持って取得する資格を選ぶようにしてください。
やみくもに資格を選んでも、仕事に活かせない可能性があります。
たとえば趣味に関する資格は、あくまでも趣味の知識が得られるだけで、昇給や転職には役立ちにくいです。
今の職場で昇給を目指すなら、現職に関連する資格を、転職したいなら、希望する業界・職種に関する資格取得を目指しましょう。
独学で資格を取得したい人は、【独学で取得した資格ランキング】男女500人アンケート調査の記事も参考にしてみてください。
2位 仕事に役立つ勉強・情報収集を行う
2位は500人中102人が回答、仕事に役立つ勉強・情報収集を行うことです。
「仕事に直結する知識・技術の習得に努めている」という声が多数寄せられる結果に。
また、業界動向やトレンド・他社商品などについて情報収集を行っている人もいましたよ。
変化や技術の進歩がはやい業界、法改正が頻繁に行われる業界で働いている方にとっては、知識や情報のアップデートも欠かせないようです。
勉強方法としては、テキストや関係書籍を購入する人のほか、専門サイトやYouTubeを利用している人も目立ちました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 取り扱っている商品についての勉強をして、お客さんの問い合わせに迅速に回答できるようにしている(20代男性 商社の営業事務)
- 使用ソフトを使いこなすために本やネットで調べてスキルアップへつながるようにしている(30代女性 イラストレーター)
- 法改正など情報収集(40代女性 コンサルティングの事務職)
仕事に活かせる勉強や情報収集は積極的に行いましょう。
仕事の効率化にも繋がりますし、常に新しい情報をアップデートすることで、職場でも一目置かれる存在となれたら、周りからの評価にもつながりやすくなりますよ。
情報収集については、「新聞」「インターネット」「書籍」「同業者や異業種との交流」など、さまざまな方法があります。
ただし、情報源の信憑性や真偽のチェックは怠らないようにしてくださいね。
3位 パソコンスキルを向上させる
3位は500人中46人が回答、パソコンスキルを向上させることになりました。
なかでもダントツに多かったのが、オフィスワークには欠かせないエクセルスキルの向上。
仕事を効率化するために、関数やマクロを独学で勉強しているという声が多数寄せられました。
パソコンスキルは、市販のテキストや動画サイトなどを利用すれば独学でも学びやすいですよね。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- エクセルを使いこなせるようにしている(40代女性 卸売の事務)
- パソコン関係。使わざるを得ない状況で、頑張ってやっている(40代男性 メーカーの営業職)
- YouTubeのExcelの使い方動画を見ながら実際に使って覚えたりしている(40代女性 データ入力)
業界・職種関係なく、パソコンスキルは磨いておきましょう。
パソコンは多くの仕事で使われるので、スキルアップしておけば、現在の仕事はもちろん今後の転職を考えるうえでも役立ちます。
また、パソコンさえ持っていれば独学でも取り組みやすいスキルアップなのも魅力的です。
市販のテキストや動画サイトを見ながら、ぜひ学んでみてください。
4位 セミナーやスクールへ参加する
4位は500人中40人が回答、セミナーやスクールへ参加することでした。
専門性の高い職業の方、とくに看護師・ソーシャルワーカー・理学療法士など医療機関で働く人の回答が目立ちました。
業界の動向を知ったり、知識・技術のアップデートをするために定期的に通っている人も多いようです。
また、「プログラミング」「WEBデザイン」「ライティング」など、新しい仕事を始めるためにスクールに通い始めたという人も。
最近はオンラインの講座やセミナーを活用している人も多いようです。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 外部研修へ定期的に行っている(30代男性 病院相談員)
- 研修会に参加し、常に新しい情報を取り入れています(30代男性 病院の管理栄養士)
- オンライン受講で仕事に必要な知識を学んでいる(30代女性 美容関連の事務・営業)
セミナーやスクールの利用は、専門的な知識や技術を身に着けたい人におすすめです。
プロや専門家から直接話しを聞いたり、学ぶことができるからですね。
最近はオンラインセミナーなども行われており、自宅で学ぶことも可能です。
ただし、怪しいセミナーや勉強会などもあるので、見極めるようにしましょう。
つぎのようなセミナーは、悪質な可能性もあるので避けてくださいね。
- 精神論のみで具体的な話がない
- 講師の実績や経歴が不明瞭
- 高額な情報商材の販売目的
- 不安を煽ってくる
需要の高いスキルの1つ『プログラミング』をスクールで学びたい人は、「社会人向けプログラミングスクールの選び方とおすすめスクール6選」の記事も参考にしてみてください。
5位 語学を学ぶ・向上させる
5位にランクインしたのは500人中34人が回答した「語学を学ぶ・向上させる」でした。
語学のなかでも圧倒的に多かったのは、やはり英語。
海外営業、接客業、翻訳、英会話講師など、日常的に英語を使うお仕事の方が目立ちました。
「もっと流暢に話したい」「海外との交渉をスムーズに進めたい」など、仕事の質を高める目的で学んでいる人が多いようです。
また、TOEICのスコアや英語のスキルが給与や昇進に関わるため、勉強している人もいました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- TOEICを毎年受験(20代女性 免税店店員)
- YouTubeを使って、英語のリスニング力や、会話表現を学んでいる(40代女性 子供英会話講師)
- 日常英会話の勉強(30代女性 教育支援業の受付事務)
「年収アップしたい」「キャリアアップを目指したい」という人には、語学のスキルアップはおすすめです。
とくにアンケートの回答でも多かった「英語」は押さえておきましょう。
グローバル化によってビジネス英語の必要性は高くなってきており、社内公用語が英語の企業も。
今後も英語の重要性は高まるので、将来のためにも語学のスキルを身につけておくといいですよ。
英語の勉強方法は、通勤時間や休憩時間など、スキマ時間を活用したり、語学スクールに通ったりが挙げられます。
英語の勉強方法について詳しく知りたい方は、【社会人におすすめの英語勉強方法ランキング】500人アンケート調査の記事もあわせて参考にしてみてください。
6位 読書をする
仕事のスキルアップのためにしていること6位は500人中22人が回答、本を読むことです。
ビジネス本、自己啓発本、心理学の本などを読んでいる人が多め。
仕事内容に直接関係なくても、「新しい考え方を学べる」「モチベーションが上がる」など、本を読むことのメリットはたくさんあるようです。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 本を読む習慣がなかったので月に一冊何か読むようにしている(30代女性 WEB事務)
- 職場の人間関係がスキルアップに関係してくるのを最近感じるので、アドラー心理学の本などで勉強、実践したりしている(30代女性)
「読書の習慣がなく本は苦手」という人もいるかもしれませんが、どんなジャンルでもいいので、まずは本を手に取ってみましょう。
今の仕事に直接関係ない、話題の新刊や映画化された小説などでもOKです。
本をキッカケとして、社内や取引先の人と話が広がったりコミュニケーションできるようになったりすることも珍しくありません。
また、語彙力や文章力が身についたり、ヒントやアイデアが生まれるきっかけになったりも。
本の選び方がわからない人は、以下の方法を参考にしてみてくださいね。
- 表紙や帯を見てピンときた本を選ぶ
- 興味のあるジャンルを絞って選ぶ
- 評価の高い本を選ぶ
- 売れている本を選ぶなど
ネットだけでなく、本屋さんで実際の本に軽く目を通しながら必要な本を探すのもおすすめです。
7位 仕事のやり方や業務内容の見直しを行う
7位には500人中19人が回答、仕事のやり方や業務内容の見直しすることがランクイン。
なかでも、「仕事を効率化・簡略化する工夫している」との回答が多く寄せられました。
自身で試行錯誤する人のほか、同僚や上司からフィードバックをもらうという人もいました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- いつもとは違うやり方で作業を進めて、成果が出ればそのやり方を採用する(30代男性 製造業)
- 今まで使ったことのないアプリを使って仕事の効率が上がるように学習する(50代女性 経理)
- 味付けの改良や仕事の効率化を、毎日追求している(20代男性 介護施設の調理師)
仕事のやり方や業務内容の見直し方法がわからない人は、「キーワード+効率化」でGoogleやYoutubeを検索してみてください。
すでに他の人がやっている効率化のための取り組み方法が多数出てきます。
たとえば「エクセル+効率化」などはもちろん、「マコなり社長」のYou Tubeチャンネルのように、マネジメント面での効率化を教えてくれる動画もありますよ。
参考になる部分を仕事に取り入れて、これまでの仕事のやり方を見直してみましょう。
働きながらスキルアップするための努力をしている人は68.0%
最後に、働く男女500人に対して「スキルアップするための努力をしていますか」とアンケートしたところ、以下の結果となりました。
68.0%の人が「している」「まあしている」と回答。
働きつつ時間を見つけてスキルアップに取り組んでいる人が7割近いという結果になりました。
一方で「全くしていない」「あまりしていない」という人からも「何かしたいと思っているが何もできていない」「仕事に慣れてきたらパソコンスキルなどを身につけたい」という声も。
「今はできていないが、後々はスキルアップしたい」と考えている人も多いことが伺えます。
仕事が忙しくても、スキルアップするための努力は怠らないようにしましょう。
今回のアンケート結果を見ても、7割近い人がスキルアップのための努力を行っていました。
スキルアップは昇進や転職時にも役立ちますし、何より自分のためになります。
いまは必要なかったとしても、もし今後に転職や独立を考えている場合において、身につけたスキルが活きたりします。
将来の不安を軽減するためにも、スキルアップを習慣化し、自分の価値を高めておきましょう。
スキルアップに向けた取り組みの工夫や相談先
この章では、スキルアップに向けた取り組みの工夫や相談先について紹介します。
- スキルアップに向けた具体的な目標を設定する
- スキルアップに向けた学びの時間を習慣にする
- スキルアップの目標や方法がわからない人は転職エージェントに相談する
上記それぞれの理由について解説していきます。
スキルアップに向けた具体的な目標を設定する
スキルアップを目指すのであれば、まずは具体的な目標を設定しましょう。
理由は3つあります。
- 目標に必要なスキルが見えてくる
- スキルアップの方法がわかる
- 集中的に取り組める
たとえば、収入アップを目指したい場合、収入を増やせるスキルを身につける必要があります。
- 資格手当をもらって収入アップ⇒資格取得を目指す
- ◯◯業界に転職して年収をあげる⇒マネジメント能力が必要だからコミュ力や問題解決力を高める
上記のように目標を決めたら、必然的にやるべきことが見えてくるので、目標設定してみてくださいね。
スキルアップに向けた学びの時間を習慣にする
スキルアップするためには「資格取得する」など、日々の努力や積み重ねが大切になってきますよね。
スキルアップに向けた学びの時間を習慣にするようにしましょう。
習慣化するコツは、確実にできる行動目標と、スキルアップのために取り組む場所や時間を決めておくこと。
それでも続かなかったりサボり癖があって不安な人は、スクールに通ったり同じ目標を持った人と一緒に学ぶのもいいですよ。
「睡眠時間を2時間削ってスキルアップのためにあてる」「仕事が休みの日はずっと勉強する」など、スキルアップのために大きく生活を変化させるのは逆効果です。
疲れ果ててしまって、すぐに挫折してしまいます。
また、負担が増えると集中力も切れがちに。
ダラダラ勉強し続けた結果、身につかずスキルアップにつながらない可能性もあるので注意してください。
スキルアップの目標や方法がわからない人は転職エージェントに相談する
- いまの職場ではこれ以上学ぶことがない
- もっと色々なことができる職場で働きたい
- けど、実際どうすればいいんだろうか
自分の能力や技能を高めたい気持ちはあるものの、自身の適性や強みがわからず、何をしたらいいのか漠然なままの人もいると思います。
スキルアップを期待できる職場を具体的に知りたい場合は、転職エージェントに相談するのもおすすめです。
あなたがすでに持っているスキルをさらに強化できる、もしくはあらたなスキルを身につけられる業種・業界を教えてもらったりできます。
具体的には、マンツーマンのキャリアカウンセリングで、「強みやアピールポイント」「適正」「自身の希望する業界や仕事内容」などが把握できます。
結果、以下の目標が見えてくるはずです。
- 強みを活かしたスキルアップ
- 弱みを補うスキルアップ
- 業界や仕事内容に活かせるスキルアップ
また、スキルを磨ける転職先を紹介してくれる可能性もあります。
今すぐ転職は考えていない人でも利用が可能なので、気軽に相談してみてくださいね。
キャリアコンサルタントの国家資格保有者が多数在籍。
【公式】https://doda.jp/
将来を見据えたキャリアカウンセリングが受けられる。
【公式】https://mynavi-agent.jp/
丁寧なヒアリングときめ細やかなサポートあり。
【公式】https://pasonacareer.jp/
スキルアップしたい理由と勉強方法の調査まとめ
働く男女500人にアンケートを行ったところ、「スキルアップしたい理由」ランキング第1位は「収入アップしたい」でした。
2位には「転職を見据えて」が入っており、スキルアップして転職することで、収入アップやキャリアアップを目指す人もいることが伺えました。
次にスキルアップのために取り組んでいる方法ランキングの第1位は「資格取得」。
しかし、実際にスキルアップのために努力している人は68.0%となっています。
「スキルアップしたいとは思っているが、何からやればいいかわからない」という人は、転職エージェントのキャリアカウンセリングを受けてみるのも1つの方法ですよ。